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会社設立時に銀行口座は必要?法人の口座開設のポイントをチェック

2022/3/22

会社を設立すると、売上の入金や支払いなどで銀行口座を利用する必要が出てくるでしょう。
そのため、法人名義の銀行口座を作ることを検討する方も多いのではないでしょうか。
しかし、法人の口座というのは個人口座と作り方が異なるため、事前に必要となる書類の用意や段取りをしておく必要があります。
ここでは、なぜ法人名義の銀行口座が必要なのか、また開設方法や注意点などを紹介していきます。

会社設立時に銀行口座は必要?法人の口座開設のポイントをチェック

会社設立時に用意しておくべき銀行口座とは

会社設立時に用意するべき銀行口座は、会社名の名義になっている法人の口座です。
法人口座によっては、会社名だけでなく代表者(代表取締役など)の名前が入っています。しかし、個人名が入っているとしても名義は代表者ではなく会社となるので、代表者が代わった場合は代表者名を変更します。

なぜ会社設立時に銀行口座が必要になる?

会社の事業内容や規模によっては、「わざわざ銀行口座を新しく開設しなくてもよいのでは」と思うかもしれません。
ですが、開設しておくべき理由があるのでチェックしておきましょう。

個人収入とみなされないため

売上が個人口座に入金されてしまうと、個人収入とみなされてしまう可能性があります。その場合、いくら会社できちんと確定申告をしていても、あらぬ疑いをかけられてしまうかもしれません。
場合によっては税務署からの調査が入ってしまう可能性もあるため、法人化をする場合は銀行口座を作っておくべきなのです。

融資が受けやすくなる

法人口座を作っておくと、法人担当をつけてくれる銀行もあるので、融資の相談ができます。
また、複数の銀行と付き合いがあると、メインバンクに断られてしまっても、他の銀行に融資を申し込めるので、受けられる可能性が高くなります。

社会的な信用が得られる

法人口座を作るには、さまざまな書類を提出し、銀行からの審査も入るため社会的な信用を得ることができます。
取引先に入金をしてもらう場合、個人名義の口座だと「なぜ個人名なのか」「会社は銀行と取引をしていないのか」など不信感を抱かれてしまうリスクがあります。
法人口座を作っておけば、実態のある会社だと認識されやすくなるので、信頼も得られるのです。

法人の銀行口座を開設するスケジュール

銀行口座の開設スケジュールは、登記簿(※)を入手してからがスタートとなります。
登記簿が発行されたら、開設を希望する銀行に必要書類を提出します。

開設までのスケジュール

  • 必要書類を銀行に提出
  • 審査
  • (審査通過後)開設

開設までは、メガバンクだと1ヵ月、専業系は約2週間かかるため、登記簿を入手したらすぐに申し込めるようにしておきましょう。
ただし、審査があり、必ず開設できるとは限らないので、念の為複数の銀行に申し込んでおくのがおすすめです。

※登記簿の発行は会社設立後1週間ほどかかります。

会社設立で銀行口座を開設するポイント

銀行口座をスムーズに開設するには、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

銀行口座開設に必要な書類を用意する

銀行口座開設には、登記簿だけでなくいろいろな書類を用意しなければなりません。
また、銀行によって必要な書類は異なるのですが、ここでは基本的に必要となる書類を紹介します。

  • 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
  • 事務所など建物の登記事項証明書
  • 法人名の印鑑登録証明書
  • 代表者の身分証明書
  • 会社の定款

上記の書類はほとんどの銀行で必要となるので、忘れないように用意しておきましょう。

銀行口座開設の準備をする

個人であれば、実印や身分証明書があれば口座を開設できますが、法人の場合は審査があります。
審査では、会社の実態や事業目的、代表者の信用性などあらゆる部分がチェックされるので、審査に通るように以下の準備もしておくのがベストです。

  • 会社のホームページ
  • 固定電話の番号
  • 事業計画書
  • 法人設立届出書
  • 代表者の実印、印鑑証明
  • 株式会社の場合は株主名簿

こういったものがあれば、審査に通りやすくなります。

法人の銀行口座を開設する際の注意点

前述しましたが、法人口座の開設には審査があり、場合によっては審査が通らないこともあります。
開設できるまでのタイムラグが長くなると、いざ必要となった時に用意できていないという事態になるかもしれないので、開設する際の注意点を確認しておきましょう。

事業目的を明確にする

銀行側は、口座を詐欺などに悪用されないようにするため、事業目的を詳細にチェックします。
事業目的があいまいだったり、事業目的と事業内容が異なっていたりすると、いくら書類が揃っていても開設を断られるかもしれないので注意しましょう。

資本金はできるだけ多く用意する

今は、法律でも「資本金1円で株式会社を設立できる」とされていますが、一般的な考えとして「1円でどのような原料や商材が購入できるのか、経費を何で賄うのか」と思われてしまいます。
もちろん1円ではダメ、ということではありませんが、資本金が低いと金融機関に良い印象を与えないので、できるだけ多く用意するのがベストです。

銀行口座開設の段取りはプロに任せましょう

法人の銀行口座開設では、審査に通るかどうかが鍵となります。
そのためには、会社の実態が分かる資料を用意すること、事業計画書や資本金の内容が合格ラインにあることが重要です。
しかし、知識がないと完ぺきに準備するのも難しいので、会社の設立はプロに相談しながら行った方が安心です。
段取り良く設立したいという方は、ぜひNo.1税理士法人にご相談ください。

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